
「健康のため」「レストランで食べて美味しかった」などの理由で、毎日のご飯を白米から玄米に変えてみた♪
すると、おなかの調子が悪くなった!という経験はありませんか?
じつはそれ、結構起こり得る事なんです。
玄米は、白米よりも栄養価が高い反面、消化吸収率は劣ります。
だから胃腸の弱い人は、胃の調子が悪くなったり、腸に負担をかける事も十分に考えられます。
では、胃腸の弱い人は、玄米食をあきらめるしか無いのでしょうか?
いいえ、そんな事はありません。
ふつうなら消化の悪い玄米でも、食べやすくする方法は色々とあります。
炊き方で解決する方法
ところで、そもそも何が玄米の消化を妨げているのでしょうか?
それは、玄米にあって白米にはない「ぬか層」という固い皮がついているのが原因なんです。
この固いぬか層のせいで、玄米は白米と同じように炊いても やわらかく炊き上がりません。
玄米をやわらかく炊くには長時間水に浸すという方法が一般的です。
でも面倒だし、すぐに炊きたい時は困ってしまいますね。
玄米といえば「炊くのが難しい」「特別な道具が必要」というイメージがありますが、じつは簡単な方法もあるんです。
それは「びっくり炊き」という方法で、途中さし水をしながら2度炊飯するという炊き方です。
「さし水」をする事でぬか層を破るので、事前に水に浸す必要がありません。
ひと手間かかりますが、手順は簡単です。
2.炊飯器に玄米と玄米の1.2~1.5倍の水を入れ、スピード炊飯で炊く
3.炊き上がったら、今度は玄米の0.8~1.2倍の水を加えて、さっくりと混ぜる
4.もう一度、スピード炊飯で炊く
5.2度目の炊飯が終了したら、少し蒸らして完成!
ふっくらと柔らかで、白米のような炊き上がりになります。
よりやわらかく炊き上げたいときは、水の量を多めにしてくださいね。
特殊な精米をする方法
もうひとつの方法として、特殊な精米をするという手段もあります。
家庭用の精米機で、玄米用のユニークな機能がついているものがあります。
「やわらか玄米モード」というのがあって、玄米の表面に「細かい無数の傷」をつけて吸水しやすくするというものです。
この精米機を使えば、玄米の栄養価はそのままで白米と同じように炊けて、食べやすくする事ができます。
発芽玄米にする方法
発芽玄米はスーパーにも売っているので、ご存知の人も多いかもしれませんね。
簡単にいうと「芽が出始めた状態の玄米」なんですが、玄米と違って固い皮が無いのが特徴です。
では、玄米特有の固いぬか層はどこへ行ったのでしょうか?
玄米は発芽が始まると、眠っていた酵素が一斉に活性化します。
この酵素の働きで、固いぬか層がやわらかく変化するのです。
だから発芽玄米は、白米と同じように炊けるし、消化吸収も良くなります。
お店にも売っていますが、玄米を発芽玄米にしてから炊く炊飯器というのもあります。
酵素玄米にする方法
酵素玄米は美容と健康に良いと言うことで、今ちょっとしたブームになっています。
「寝かせ玄米」ともいわれていて、炊いてから熟成させた、モチモチのお赤飯のような玄米です。
炊飯してから3日間保温を続けるという「黒にんにく」のような手間はかかりますが、栄養価も消化吸収もアップするという優れものです。